クラウドソリューション
Microsoft Azure
■Azureとは
Microsoft社が提供するIaas/Paasプラットフォームサービスです。従量課金制で、使用料に基づいて支払いいただけます。
オンプレミスと比較し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークのメンテナンスをアウトソーシングできるため、ユーザーは本業に専念できます。
また、クラウドサービスのため、利用開始までの時間が圧倒的に早い点もメリットです。
全世界60拠点以上のデータセンターで運用されており、高可用性、拡張性、俊敏性、堅牢性など、すべての面でトップクラスの評価を得ているプラットフォームサービスです。
Azureでは100を超えるサービスが提供されており、新しいサービスラインアップの追加も積極的に行われています。それらのサービスでは、常に機能強化やアップデートが繰り返されています。
また、Azureでは必要なサービスを組み合わせて使用することができます。
■特徴
- 既存のサービスとの連携や移行がスムーズ
Microsoft社が提供しているクラウド型サービスOffice365やSharePointといったアプリケーションとの連携や移行がスムーズに行えます。
Office365には「Azure」という名前のつく機能があります。「Azure AD」と呼ばれるもので、Microsoftが提供するアクセスやIDを管理するサービスです。このようにOffice365は実はAzure上で機能しているので、Office365を利用しているのであれば、必然的にAzureを使っていることになります。 - Windows系のオンプレミスサーバーとの親和性が高い
オンプレミスサーバーのなかにも、Windowsを採用しているサーバーは多いものです。そのため、Windows系のオンプレミスサーバーとの親和性が高いことも、メリットとして挙げられます。 - 簡単にハイブリットクラウドとして使用できる
Azureではハイブリットクラウドとして使用できるサービスが充実しています。
例としては、オンプレミスのサーバーのバックアップ先をAzureにすることによる災害対策(DR)の実現や、AzureのサービスであるAzureFilesを使用し、ファイルサーバーを移行し、どこからでもアクセスできるようにするなど様々な方法でAzureを使用することが可能です。
■利用料金について
Azureは、AWSなどと同様に従量課金です。具体的には、Azureを利用してAzureからデータを送信する際に、データ量に応じて料金がかかります。データ容量の他、利用するOSやサーバーなどに応じて固定で費用がかかるサービスや利用時間に応じて料金が発生するサービスなどもあります。 料金体系がやや複雑であることと、使用した分だけ料金が発生する仕組みになっていることから使用しすぎに注意する必要がありますが、Microsoftのホームページで精度の高い見積もりをチェックして参考にすることもできます。
AWS(Amazon Web Service)
■AWSとは
AWSとはAWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称です。
Amazonが自社の大量の商品を管理し分析するために構築したインフラやアプリケーションを、クラウドサービスとして一般公開したことがAWSの始まりです。AWSでは現在、200以上ものサービスが公開されています。
■特徴
- 初期費用無料
従来、新しいインフラの構築には要件定義やハードウェアの調達、構築そしてデプロイと長いリードタイム、高い初期投資が必要でした。AWSでは初期費用なしで、ビジネスニーズの発生とともに柔軟に ITリソースを確保することが可能です - 従量課金
利用量に応じた従量課金型で使用可能なため、必要なタイミングで立ち上げ、必要がなくなったときにサービスを停止し、データを削除いただくことでその時点で課金は停止します。
繁忙期など必要なタイミングで必要な分だけITリソースの増強も可能です。
従来は予測をもとに設備投資を行うことが一般的でしたが、AWSは使った分だけ秒単位、もしくは時間単位で課金されるため、新しいプロジェクトの立ち上げやサービスの検証など、スモールスタートが可能に、また撤退コストの最小化を実現します - 最先端の技術をいつでも利用可能
現在、AWSでは200を超えるサービスを提供しており、AWS が提供する 90% 以上の機能は全世界で数百万、日本の数十万のお客様からのリクエストをもとに実装されています。
これらの機能はリリース時点ですべてご利用いただくことが可能です。
AWSをご利用いただくことで、国や地域にかかわらず、常に最先端のテクノロジーをご利用いただくことができます。
■責任分解点について
AWSでは「責任共有モデル」という形で、利用者とAWSの責任の範囲を示しています。
ハードウェアやデータセンターなどAWSの責任となる範囲は、AWSが運用、管理を行うため、利用者はその部分を除いて運用、管理を行えば良く、負荷の軽減につながります。
責任の範囲はサービスによって異なります。
たとえばサーバサービスの「Amazon EC2」ではOSのパッチ適用などは利用側で行いますが、データベースのサービスである「Amazon RDS」ではパッチ適用はAWS